【書評】30秒で伝える全技術 著 桐生稔

  • 2021年7月27日
  • 2021年7月27日
  • 書評
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こんな経験ありますか?

話が長い・説明がわかりにくい
マネージャーからたびたび指摘を受けるたびに落ち込んでしまう。

もっと悲しいのは、自分で話をしてて、自分の話はつまらないなと感じてしまう事だ。そんな時、自分の言葉は空虚なものに思え、言葉の重みは全く感じられない。自分の言葉が軽い粉雪のように聞き手に届くことなく、どこかへ飛んでいってしまう感覚だ。

実際は言葉は見えないのだが、そのように感じてしまうのだ。

その一方で話上手な人が話すと、なぜかみんなが耳を傾けてしまう。
特別な事を言っているようにみえないのに、その人の言葉には納得してしまうのだ。

自分もそんな人になりたい。
自分が話し始めると誰もが耳を傾けてくれて頷いてくれる。

僕は、話上手というスキルは、仕事をしていく上でも最上位にくるスキルだと思っている。だからこそ、そのスキルを磨きたいのだが、なかなかそのスキルが上達しないのである。

来週は大きなプレゼンが控えている。なんとかそれまでに、自分の話すスキルを高めたい。その時に見つけたのが本日紹介する『30秒で伝える全技術』だ。

どれどれ、ページをめぐると最初にこんな文字が飛び込んできた。


「30秒で伝わる人」は人前で30分話しても伝わるし、30秒で伝わらない人は人前で30分話しても伝わりません」


冒頭のこの言葉が自分のハートに突き刺さる。
この本は自分を根底から変える。
そう確信した。

その場合で本書を買い、近くのカフェで本書を読んだ。

30秒で伝える全技術の内容

本書「30秒で伝える全技術」は端的にわかりやすく伝えるための技術を30のメソッドで紹介しています。
どれも具体的で実践的なものばかりでした。
その中から特に自分に役に立った方法を3つ紹介します。

話す前に「BOX」を用意する。

まず、自分にとって一番勉強になったのが、この「BOX」を用意する、です。

この「BOX」を用意するとは、何を話すかの前にBOXを用意する考え方のことです。

話しながら話の進め方を決めるのではなく、話す前にBOXを用意する
 
・報告する時であれば、結果・原因・行動という3つのBOXを用意して、
そこに言葉を入れていくイメージで話をする。

・提案する時であれば、 内容・理由・事例という3つのBOXを用意して話をする。

・ポイントを伝える時であれば、 1点目・2点目・3点目と話を進めていく。

話す前にBOXを用意すれば、あとはそのBOXに言葉を入れていく作業になります。これをすることで、話を分かりやすく・簡潔にまとめる事ができます。

BOXを使う際に注意が必要な事は、話を始める時にどんなBOXがあるのかと探していると、時間がかかってしまう事です。
よく使うBOXはすぐ使えるように覚えておいて、話をするときは、どのBOXを使うのが最適か、と考えて話をすることが素早くBOXを活用するコツです。

また、上記のような一般的なもの以外に自分で作成するのがおすすめです。
例えば僕は、『過去・現在・未来』・『why・what・how」と言ったBOXを上記に加えて使っています。

最初はBOXの選択に時間がかかるかもしれませんが、徐々にその場にあった最適なBOXを選択できるようになります、ぜひ試してください。

話す前に「BOX」を用意する



例え話を作る

BOXを活用してわかりやすい話ができる。


これだけでも自分の武器になります。
ただし、わかりやすい話と惹きつける話は若干違います。
相手に興味を持ってもらうためには相手を惹きつける話をしないといけません。それが、この例え話を作るというポイントです。

例え話の作り方は本書から以下の方法を紹介します。

1 、伝えたいことを決める

2 、似ているものを連想する
 似ているものはさらに以下の質問を投げかける。
 似ている「事」はないか?
 似ている「物」はないか?
 似ている「人」はないか?

例として、以下の具体例が紹介されてます。

⇨盆と正月がいっぺんに来たような忙しさだ
⇨あなたは現在のマザーテレサですね。


普通に、「忙しい」「優しい」を伝えるより、はるかに相手を惹きつける事ができると思いませんか。



これが例え話を作るメリットです。

伝えたい事と似ている「事・物・人」を連想する



言語化する力で響くメッセージを作る

同じような事を言ってもいても、あの人の話は胸に響くが、あの人の話は響かない。そんな経験があると思います。

何が違うかというと「自分の言葉で語っているかどうかに尽きる」というのがこの項のポイントです。

では、自分の言葉とは何でしょうか。

本書では自分の経験を一般化して作られる言葉だと説明してます。

言葉

原体験

共通事項


原体験は自分だけの経験事であり、そこからメッセージを作る事で自分オリジナルの心に響くメッセージを作る事が可能になるという事なんですね。

では実際に、「成長」という言葉を自分の体験からメッセージ化してみましょう。

言葉
・成長
 ⇩
原体験
・人前に立つと緊張して思っている事が言えなかったが、事前準備を徹底することで緊張しても言いたい事が言えるようになった。
・自己啓発として英語の勉強に取り組むことで上司から評価されるようになった。
 ⇩
共有化
・これらの体験を一般化すると、私にとって成長とは「日々の努力の積み重ねである」という言葉となりました。


体験から生まれた言葉は説得力があります。だからこそ響くメッセージとなります。

響くメッセージを届けるには自分の体験から



最後に

コロナの流行前と比べて、コミュニケーション方法は大きく変わりました。
実際に人と会わなくても、オンラインでのコミュニケーションが取り入れられました。でも、人への伝わる伝え方は同じではないでしょうか。

30秒で伝える技術は本日紹介した以外にも多くの役立つテクニックが紹介されております。興味を持った方は是非、本書を読んで伝わる技術を習得してください。