はじめに
皆さんは「自分の考えを持っている人」というと、どのようなイメージを持つでしょうか?
僕が就職活動をしていたときは、企業が求める人物像は「自分の考えをもつ人材」だから、自分の考えをしっかり伝えろなんて事を言われたりしました。
会社に入ってからも、先輩や上司から「自分なりの考えを持ちなさい」と言われます。いっぽうで、じゃあ実際どうすればよいかという疑問には、明快な答えをもらえるわけでもなく、もっと日頃からよく考えろとか、漠然とした回答をされることが多かったんですよね。
そんな時に出会ったのが本書になります。
この本の良いところは、5日間で自分の考えのつくりかたが身につくよう工夫されている点です。
いかに自分の考えをもつのか。いかに自分の考えをつくるのか。
今日は、その問いに対して、自分自身参考になったと思う点をお伝えしたいと思います。
5日間集中講義のエッセンス
本書の内容を一言で伝えると、
自分の考えをつくるとは「自分にとって大切な言葉」と「自分の体験」をワンセットにする。という事になります。
なぜかというと、自分にとって大切な言葉というのは本質をついた言葉であるが、それをそのまま伝えてもリアリティがない。
いっぽうで体験だけのスピーチは、リアリティはあるが、聞き手にとってどれもこれも似たり寄ったりで深い話になりにくい。結果、途中で飽きてしまう。という事だからなんですね。
この箇所を読んだとき興奮で手が震えました。
片方だけではダメなんです、両方手にして初めて説得力のある自分の考えをつくることができる。
具体例を挙げると、僕は仕事をしていくうえで「コミュニケーション」が大切だと思っています。でも、「コミュニケーション」が大切というのは当たり前の話ですよね。そのまま伝えてもそれを聞いた人間は、おそらく「それはそうだよね」で終わると思います。
そこで自分の体験を加える事が重要です。
例えば、
「学生時代はコミュニケーションが大切な事だと思っていませんでした。というのも、大学時代は勉強ができていれば一定の評価はされてました。また、部活は剣道をしていて、チームワークも大切でしたが、自分が強くなる事が一番のゴールでした。
でも、会社に入ってからは、大きい仕事になればなるほど、周りの人との協力が必要となり、コミュニケーションが重要性が増しました。
1人で仕事を進めた結果、苦い経験もしました。その経験から、コミュケーションが上手に図れているか図れていないかが、仕事の成果に直結する事を学びました。」
いかがでしょうか。
自分の経験を加える事で、加える前より「コミュニケーションを大切にしている」という気持ちを伝える事ができたと思います。
考えるワザの習得
「考えるワザ」は、自分の考えをわかりやすく伝えるスキルになります。
いくら自分の考えをつくっても、相手に伝える際にダラダラ伝えてしまえば相手も聞く耳を持ってもらえなくなりますよね。
短く、簡潔に、インパクトを与える伝え方が大切です。
そこで大切なのは、的確に伝えるためのいくつかのパターンを使えるようにすることです。
思考にはいくつかパターンがあって、このひとは頭がいいな、とか、よく考えているなと感じるひとは、こういった思考パターンを使っているということなんですね。本書では以下の思考パターンを挙げております。
- 比較する
- 比喩を活用する
- 弁証的思考
- 現象学的思考
- システム思考
僕がこの中で一番使えるなと思ったのが「比較する」ということでした。
具体例を出す方が分かりやすいので2つほど例を挙げてみます。
例えばこのような質問をされたらどうでしょうか。
例1、日本人はどのような性格ですか?
なかなか答えにくい漠然とした質問だと思います。
この場合、例えばアメリカ人と比べたらどうでしょう?
(アメリカ人と比べると)
・内向的な人が多い
・大人しい
・シャイ
・質問すれば丁寧に教えてくれる
・優しくて親切
これを文にすると、
→「日本人はおとなしい人が多く、自分から話かける事は少ないが、困っている事があれば、質問すると丁寧に教えてくれる。日本人は優しくて親切だと思います。」
比較する事で、自分の考えをつくる事ができました。
もう一つ例を挙げます。
例2、我が社の新製品どう思う?
こういう漠然とした質問てけっこうありますね。
この場合、他社製品と比較してみて答えてみてはいかがでしょうか。
・機能的は同じ
・デザインはうちの会社が優れる
質問に対する答えを文章にしてみます。
→「他社で人気のある製品と比べると、機能は同じですが、自社品は見た目がオシャレですね。最近はスタイリッシュなものが売れてますから人気がでると思います。」
という感じで、比較する事で、分かりやすく簡潔に伝える事ができます。
いかがでしょうか。上記の例では比較を一つしかしていないですが、比較する対象は一つではないので、色々な事を比較して、その都度ベストな比較対象を見つけるのがいいと思います。
皆さんも何か質問されたら比較する事をためしてみてください。
それが、自分の考えをつくることにつながると思います。
最後に
以上、考え方をつくる方法について、本書から得た学びをお伝えしました。
興味を持った方はぜひ本書を読んでみてもらえたら嬉しいです。
スキルが手に入ればあとは実践です。
自分の考えをつくり、そして自分の考えをブラッシュアップして、周りの人に伝えてみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。