どこまで開発が進んでる?新型コロナのワクチンの話題

新型コロナウイルス ワクチン開発の状況 8月中旬、こんなニュースが飛び込んできました。 

ロシアのプーチン大統領は11日、国産の新型コロナウイルスのワクチンについて、世界で初めて承認したと表明した。
参照:8月12日 読売新聞朝刊 

このニュースを聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。

僕もそうです。
ワクチンは当分先のはず、早くても来年だと聞いていたので、このニュースはかなり驚きです。

ただ、よくよく読んでみると第三相臨床試験はまだ終わっていなようです。

第三相試験というのは、長期間使用した時のその薬剤の有効性と安全性を確認する試験です。
医薬品の試験は、動物試験から始まって、毒性試験等の安全性試験や、投与量の決定の試験など、いくつもの試験を経て承認されるわけですが、第Ⅲ相試験は承認前の最後の試験となっております。

ここで、プラセボ(対象薬)と比較して有効性と安全性をきちんと検証して問題がなければ承認されて発売という流れになります。

今回のロシアのワクチンは第三相臨床試験は現在進行中との事ですが、その結果を待たずしての承認は異例です。

海外からすでに供給依頼もあるようですが、日本政府がどのような対応をするのか気になるところです。

製薬会社に勤める自分としては、第三相臨床試験を経て有効性と安全性が確認されたコロナのワクチンの早期承認を願います。 
そして、日本発の新型コロナワクチンが出てきて欲しいですよね。

そこで、現在の他のワクチンの開発状況を調べてみました。
海外では、第三相臨床試験を実施中のものがいくつかあります。

そのうち、アストラゼネカ社(英)とファイザー社(米)のワクチンは、承認された際は日本への納入について合意されたと発表されました。

 加藤労働相は7日、英アストラゼネカ(AZ)が新型コロナウイルスのワクチン開発に成功した場合、2021年初頭から1億2000万回分の供給を受けることでAZ日本法人と基本合意したと発表した。うち3000万回分は同年3月までに供給を受ける。加藤厚労相はAZとの最終契約に向けて速やかに協議を進める姿勢を示すとともに、他の製薬企業とも引き続きワクチンについて協議していく考えを示した。加藤厚労相は7月末、米ファイザーがコロナワクチンの開発に成功した場合、21年6月までに日本で6000万人分(1人2回接種で1億2000万回分)の供給を受けることで基本合意に至ったと発表しており、ワクチン確保に向けた動きが活発になっている。

参照::2020/08/11日刊薬業 行政.01 


さて、気になる日本国内での状況はどうかというと、日本でも新型コロナワクチンの開発を行っており、いくつか試験が進行しております。

現時点で、国内のワクチンはまだ国内臨床試験第一相~第二相の段階です。
第一相→第二相→第三相と試験が進んでいくので、現状のままだと海外のワクチンの承認が先行しそうです。

ただ、新型コロナ感染者数が減少する気配がなく、冬に向けて更に感染が拡大する恐れがあります。ワクチンの使用が可能になっても、当面は供給不足が続くことが想定されます。
最初は世界中で取り合いになりますので、海外製より開発が遅れていても開発の意義は十分あります。期待して待ちたいと思います。


最近、通常のMR活動が可能になりつつある一方で、コロナ患者が増加している地域では、再び訪問規制となった施設が出てきました。
また、国や自治体が緊急事態宣言を出せば、病院だけなく、製薬会社自らがMRの訪問自粛措置をとる可能性もあります。
一切訪問禁止となるのはつらい。

ワクチンの承認はいつになるのでしょうか、どこの国のものになるでしょうか。
冬のシーズンがくる前に、良いニュースが出てくる事を期待したいです。