はじめに
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、製薬各社がMR(医薬情報担当者)の医療機関や調剤薬局への訪問活動を自粛してます。
早いところで2月下旬、そして緊急事態宣言が出されてからは、ほぼ全て(後発品会社を除く)の製薬会社のMRが訪問活動自粛するという異例の事態となりました。
僕が勤務している会社でも、活動の自粛は、はや1ヶ月が経過しました。
当初不慣れであったテレワークも日常の仕事になりつつあります…。
このような活動自粛が続いている状態で、MRは今どのような仕事をしているのか、自分の状況をふまえてお伝えしたいと思います。
現役MRの皆様はもちろん、4月に製薬会社へ入社した新入社員の皆様、また、これから製薬会社を志望する学生の皆様のご参考になれば幸いです。
現在のMRの活動…活動自粛で何をしているの?
まずは、MRの活動自粛により、テレワークが開始されてからの、今の僕の平均的な平日のスケジュールを紹介します。
●朝7時過ぎ起床… 起床時間は活動自粛前と変わりありません。
●9時から仕事を開始…これは大きく変わりました。今までは8時前に家を出て
いましたが、その必要がないので朝の時間を有意義に使えます。
そして、途中で昼休憩をはさみながら、25分単位(※)で以下の仕事をして
います。
1、メールチェック
2、提出物の確認
3、社内文書の確認
4、医療機関からの電話対応
5、上司との連絡
6、e ラーニング、知識確認テスト
●上記に加えて、会議が1日の間に1つか2つ入る事が多いので、その準備などを行います。今日は説明会ロールプレイがあったので、その練習を行いました。全てSkype会議で行なっています。
●日によっては、午後からマストでする事がない日があります。そんな時は、自己啓発で本を読む、同僚と電話で打ち合わせ、また、医療機関からの電話も午後にかかってくる事が多いです。
●17時半業務終了
●ここから、僕は現在、レアジョブ英会話を毎日行なっているので、その予習です。予習とレッスンあわせて約1時間を英語に費やしています。
こんな感じで19時頃に夕食を食べて、夜は、本を読んだり、テレビを見ながらストレッチをしたりという感じで1日が終わってます。テレワークが始まって夜の自由時間は増えたと思います。
これは、「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる時間管理の技術で、メンタリストDaiGo氏が著書『自分を操る超集中力』で紹介されています、時間管理に興味がある方は読んでみてください。
活動再開はいつ?
多くの製薬会社が緊急事態宣言と同様に5月6日までを目安としているようです。
しかし、この後直ちに通常のMR活動ができる可能性は僕は低いと考えてます。
理由は2つあります。
1つは、緊急事態宣言が延長される可能性があるという点。
緊急事態が延長されれば、活動自粛もそれに伴って延長される事は間違いありません。
もう1つは、私たちの訪問自粛が解禁されても、医療機関の訪問規制が継続する、という点です。
現在、医療機関では、感染リスクの点から入院患者の家族の面会も禁止しているところが多いです。MRは医療機関を回る仕事ですので、知らない間にウイルスの運び屋となる可能性があります。医療機関の訪問規制はすぐには解除されないでしょう。
以上二つの理由から、通常の仕事ができるにはしばらく時間がかかるのではないでしょうか。
あとは、コロナウイルスの迅速検査キットと治療薬、治療薬として有望なのは今のところアビガンだと思いますが、これがいつ使用できるようになるのか、そこが今後のMR活動開始時期の鍵になってくると思います。
また、活動自粛の中で、なんとか医師との面談ができないかという事で、「Skypeやビデオ会議などを使った医師との面談ツール」の活用を、各社試みていますが、活用していくためにはいくつかの問題点があり、それが払拭されない限り、有効活用するのは難しい状況です。
MRの今後はどうなるか?
MR不要論が出ています。以前から言われておりますが、コロナの影響による活動自粛が始まって、加速したという感じです。
実際どうなるでしょうか…
賛否両論ありますが、僕は今後もMRが必要とされているという立場です。
理由は2つあります。
理由の1つ目は、実際に会って伝えないと伝わりにくい情報があります。
例えば、薬の飲み方に工夫が必要な医薬品、注射製剤の使い方などがこれに該当します。
これを、電話で伝えるというのはとても難しい一方で、実物を見せながら説明すれば簡単に理解できる事があります。間違った服用や操作は、医療事故につながりますので、こういう時はMRが活躍できます。
理由の2つ目は、MRは営業という側面を持っているからです。
保険とか車もネットで調べて買うのであれば、営業スタッフはいらないはずですが、一方で、直接会って相談できるのはとても助かります。
例えば、最近僕は車を買いました。いろいろお店を回って最終的には、一番信頼できそうなスタッフさんのお店で購入を決めたんですね。営業の実力次第で売り上げが変わるという1つの例だと思います。
もちろん人間関係というつながりだけで、処方される先生は減ってきていますが、どの業界でも似たような製品であれば好きな人から買うのではないでしょうか。そういった意味で、他社との競争がある限り、自社薬を処方してもらうために、MRの存在は必要だと思ってます。
ただし、MRの人数が今後減っていくのは間違いないでしょうし、コロナの影響で人員削減の時期が早まる可能性もあります。
もうすでに社内上層部では話されているかもしれません。減らされる側の人間にならないためには、自分のポジションを確立して、会社にとって必要な人間だと、会社側(上司)から思ってもらう事が大切です。
最後に
以上、コロナウイルスの影響によるMR活動の自粛の状況、MRの今後について紹介しました。そして、生き残っていくためには自分のポジションを確立しよう、との話もしました。
では、どうやって自分のポジションを確立していけば良いのでしょうか?
自分の強みを見つけて、伸ばしていく行動が大切です。
それも1個2個だけではなく。複数あればあるだけ、自分のオリジナリティーが出せます。オリジナリティーが出れば自分のポジションが確立されます。
強みの活かし方にはついては、こちらの記事にも書いてますので、興味のある方は読んでみてください。
【書評】異端のすすめ 強みを武器にする生き方 橋下徹 最近のおすすめ本
今はテレワークなので、考える時間はたくさんあると思います。この状況をプラスに考えて、自分のできる事をする。それが自分のポジションを確立していくチャンスだと思います。
テレワーク中の時間の使い方については、改めてお伝えしていければと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。